寒い国から帰ったスパイ

『寒い国から帰ったスパイ』(THE SPY WHO CAME IN FROM THE COLD)
国：アメリカ(Par)
制作：１９６５
監督、製作：マーティン・リット
原作：ジョン・ル・カレ
脚本：ポール・デーン
ガイ・トロスパー
撮影：オズワルド・モリス
音楽：ソル・カプラン

出演：リチャード・バートン
クレア・ブルーム
オスカー・ウェルナー
ペーター・ヴァン・アイク
シリル・キューザック
ウォルター・ゴテル
トム・スターン

※ベルリンの壁近くで英国諜報部連絡員が射殺される事件が発生。東ドイツでは、かつてのナチ党員で東ドイツ諜報部員ムントが、力を振るっていた。英国諜報部は、諜報部員リーマスをロンドンへ呼び寄せある密令の為、諜報部を首になった野良犬になるよう命じるのだった……



音楽でもり立てないのは、役者を観せるためか？はたまた、役者を見せるために音楽は控えめにしたのか？その真意は、わかりませんが００７シリーズに代表される目立ちたがりスパイではなく、この作品はスパイの真意に迫ったもの。
目立ちたがりスパイ映画に比べたらリアリズムに満ちていて面白いのかも知れません。しかし、映画として観ると地味であると言う作品です。
裏切りもしっかりと裏切ってくれるのですが、何とも地味に感じてしまう。ハッとさせられどうなるんだ？と言う観方をするのがなかなか難しい作品ではありました。