2009年 08月 15日
歩く、人 |
『歩く、人』(L'HOMME QUI MARCHE SUR LA NEIGE)
国:日本
制作:2001
監督、プロデューサー、脚本:小林政広
撮影:北信康
音楽:サン・スーシ
『動物たちの謝肉祭』
出演:緒形拳
香川照之
林泰文
大塚寧々
占部房子
石井佐代子
※北海道増毛町。かつて造り酒屋を営んでいた本間信雄。2年前に妻を亡くし、今は次男・安夫に代を譲って隠居生活。信雄は、8キロ先の鮭の孵化場へ稚魚を見に行くのを毎日の日課としていた。そこで女性職員美和子に逢うのも楽しみだった。一方、父とそりが合わずバンドマンになると家を出ていった長男・良一は、妻の妊娠をきっかけにバンドを解散して実家に戻ろうかと苦悩していた。三回忌の法事の為、皆が顔を合わせる事になるのだったが…
普遍的な家族の物語を合間に入る川柳でホッとさせてくれます。
一本映画観たなぁ~と思わせる作品ではなくあくまでも普遍的な物。小林政広監督の体験からこの作品が成り立っているのかもしれません。父親って男にとって特別な存在で、無論女性からも特別なのは当たり前ですが、観る視点がちょっと違うかな。照れ臭いっていうか、歯痒いって思うんですよ。よく息子が二十歳になったら酒を一緒に飲みたいっていうじゃないですか?あれって凄く勇気のいる事で照れ臭い。簡単にできる事なんですけど中々出来るもんじゃぁない。それだけで男親って複雑なんす。一聞不釣り合いな音楽かと思うこの音楽も不思議なくらい心地よく聞えます。雪の中を赤いマフラーをした一見偏屈そうなオジサンの哀愁のようなものを感じます。
背中で語る親父。
男親と息子の視点の入れ替えが巧みな作品でございました。
国:日本
制作:2001
監督、プロデューサー、脚本:小林政広
撮影:北信康
音楽:サン・スーシ
『動物たちの謝肉祭』
出演:緒形拳
香川照之
林泰文
大塚寧々
占部房子
石井佐代子
※北海道増毛町。かつて造り酒屋を営んでいた本間信雄。2年前に妻を亡くし、今は次男・安夫に代を譲って隠居生活。信雄は、8キロ先の鮭の孵化場へ稚魚を見に行くのを毎日の日課としていた。そこで女性職員美和子に逢うのも楽しみだった。一方、父とそりが合わずバンドマンになると家を出ていった長男・良一は、妻の妊娠をきっかけにバンドを解散して実家に戻ろうかと苦悩していた。三回忌の法事の為、皆が顔を合わせる事になるのだったが…
普遍的な家族の物語を合間に入る川柳でホッとさせてくれます。
一本映画観たなぁ~と思わせる作品ではなくあくまでも普遍的な物。小林政広監督の体験からこの作品が成り立っているのかもしれません。父親って男にとって特別な存在で、無論女性からも特別なのは当たり前ですが、観る視点がちょっと違うかな。照れ臭いっていうか、歯痒いって思うんですよ。よく息子が二十歳になったら酒を一緒に飲みたいっていうじゃないですか?あれって凄く勇気のいる事で照れ臭い。簡単にできる事なんですけど中々出来るもんじゃぁない。それだけで男親って複雑なんす。一聞不釣り合いな音楽かと思うこの音楽も不思議なくらい心地よく聞えます。雪の中を赤いマフラーをした一見偏屈そうなオジサンの哀愁のようなものを感じます。
背中で語る親父。
男親と息子の視点の入れ替えが巧みな作品でございました。
by rideonyoshida
| 2009-08-15 19:25
| 2001(邦)