乱れる

『乱れる』
国：日本(東宝)
制作：１９６４
監督、製作：成瀬巳喜男
製作：藤本真澄
脚本：松山善三
撮影：安本淳
美術：中古智
編集：大井英史
音楽：斎藤一郎

出演：高峰秀子
加山雄三
草笛光子
白川由美
三益愛子
浜美枝
藤木悠
北村和夫
十朱久雄
柳谷寛
佐田豊
中北千枝子
浦辺粂子

※戦争未亡人森田礼子は、亡き夫の家で酒屋を切り盛りしていた。しかし、復興してきた街並は、かわり大きなスーパーが乱立するようになっていた。そんな中、夫の弟・幸司は働きもせずフラフラと毎日を過ごしていたが、彼女に想いを寄せていた…



こんなにいろんな事を想像させる作品には、中々出会えません。
見終えてこれは、悲劇だと思ったんですが、これを悲劇と位置付けるには無鉄砲かなと。
実に綺麗な恋愛ドラマではないかなと。保っていた一線。それが揺れた時…。そういう事の動きが繊細かつ巧妙かなと。
そして、想像力を触発してくるバックボーンが実に見事で、語らずとも自然と捉えられる。
これはすごいぞと。
何だろう何ていっていいか判らないくらいすごいぞと。