夜の女たち

『夜の女たち』
国：日本(松竹)
制作：１９４８
監督：溝口健二
企画：絲屋寿雄
原作：久板栄二郎
脚色：依田義賢
撮影：杉山公平
美術：水谷浩
衣裳：中村ツマ
音楽：大沢寿人
演奏：中沢寿士とＭ・Ｓ・Ｃ楽団
助監督：酒井辰雄
岡田光雄

出演：田中絹代
高杉早苗
角田富江
永田光男
村田宏寿
浦辺粂子
大林梅子
毛利菊江
青山宏
槇芙佐子
玉島愛造
田中謙三
加藤貫一
加藤秀夫
岡田和子
西川寿美
林喜美子
滝川美津枝
忍美代子

※結核で子供を亡くした戦争未亡人の房子は、密輸商の男の愛人になる。しかし、その男は妹の夏子とも関係を持ち、房子は姿を消す…



名匠、溝口健二が作り出す戦後直後の女性像。
娼婦へとなっていく過程が、ちょっと見えにくいのが難点。それでも、娼婦と性。そして独りの女性。痛烈な時代背景をしっかりと撮っています。戦前から女性を撮っている溝口健二監督の戦後。それがこの作品かと思います。
田中絹代の劇中での前半と後半。独りで生きていくということは、人をこうも変えるかと納得の存在感。