鬼畜

『鬼畜』
国：日本
制作：１９７８（松竹）
監督、製作：野村芳太郎
製作：野村芳樹
原作：松本清張
脚本：井手雅人
撮影：川又昂
美術：森田郷平
編集：太田和夫
音楽：芥川也寸志
助監督：松原信吾

出演：緒形拳
岩下志麻
小川真由美
大滝秀治
加藤嘉
田中邦衛
蟹江敬三
穂積隆信
大竹しのぶ
浜村純
鈴木瑞穂
山谷初男
石井均
江角英明
岩瀬浩規
吉沢美幸
松井範雄
三谷昇
山本勝
鈴木誠一

※印刷屋を営む竹下宗吉と妻のお梅。ある日、宗吉の愛人が３人の隠し子を宗吉に押し付けて失踪した。妻・お梅は子どもたちに辛く当たり、やがて、末っ子の赤ん坊が不慮の事故で死んでしまう。お梅が故意に仕組んだと察した宗吉は残る２人を何とかしようと考えるのだった…



幼児虐待など、新聞を開けばどこかしらに記事が載っている昨今。
この作品は、現代に通ずるものがあります。
作品としても、妻にうだつのあがらない気の弱い亭主の緒形拳さん、美しいが鬼のような岩下志麻さん。
二人が夜、営みをかわすシーンがあるのですがここが、この作品の肝と言えます。
一人の子供に手を掛けた事により愛とは言えない情事。そこが非常に素晴らしいです。
一つ一つのシーンが、実に印象的に焼き付きます。